大家族主義 extended family 2004 8 27
今日(8月27日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「日本の個人金融資産1400兆円。その75%は、50歳以上が持つとされる。」
高度成長時代は、祖父よりも父の方が豊かで、父より子の方が豊かになりました。
しかし、人口減少社会では、
子より父の方が豊かであり、父よりも祖父の方が豊かだったということになります。
人口の減少→市場規模の減少→企業の売上高の減少→給料の減少
こうした悪循環を防ぐには、教育戦略によって、
一人一人の価値を向上させていくしかありません。
単純に考えれば、一人で二人分の能力を持つ人材を育てていけば、
たとえ、人口が半分になっても、何とか、今の水準を維持できるでしょう。
今後は、天才教育やエリート教育が必要となってくるでしょう。
しかし、何もしなければ、人口減少社会と縮小経済となるでしょう。
そうなると、核家族というものは、高度成長時代の贅沢品だったと言えるでしょう。
そもそも、核家族になったから、高齢者福祉が必要になったのです。
大家族ならば、高齢者福祉は、それほど必要ありません。
なぜかというと、発展途上国には、高齢者福祉をするほど、お金がありません。
しかし、高齢者が生活できるのは、大家族で暮らしているからです。
もちろん、貧しかった頃の日本も、大家族主義でした。
今後は、経済的な理由で、大家族主義が主流となっていくでしょう。
少子高齢化と縮小経済では、高齢者福祉を維持するのは難しい。
それを補うものは、大家族主義です。
もう一度、書きます。
人口の減少→市場規模の減少→企業の売上高の減少→給料の減少